高野 光治

名前:高野 光治(たかの みつはる)
刀工銘:政光(まさみつ)
住所:〒367-0217 埼玉県児玉郡児玉町八幡山206
電話:0495-72-0563
作者一言:私は、家業であります刀鍛治の後継ぎとして生まれこの道に入りました。美しい神秘性を秘めた日本刀に魅了され日々研鑚精進しています゜また愛刀家の皆様のご要望ご期待に添えますよう更に精進してまいります。

略歴

父は大正時代吉原久義受命刀匠の弟子で久心と号しました。私はその父に少年の頃から作刀の手ほどきを受け修行いたしました。その父も他界し私は戦後刀鍛治の傍ら鉄鋼業を兼ね営み家系を守り平成元年東京都青梅市沢井三丁目御嶽山麓に住す髙野賢一(政賢)刀匠に師事し十年お世話頂きました。

平成5年8月:師の一字政を賜り政光を許されました
平成5年10月:文化庁から刀匠の承認を得る
刀匠系図 笠間繁継-酒井繁政-髙野政賢-髙野政光-髙野政邦 
日本美術刀剣保存協会新作展6回入選
NHKテレビ「朝のワイド」
フジテレビ「あなたの東京」
TBSテレビ「そこが知りたい」

上記3局のテレビ局から取材され放映されました。

髙野家祖先 明林子長髙(高野兵右衛門)
高野兵衛門は文化六年に生まれた(児玉)八幡山長浜で作刀していた鍛治銘を『長浜』の『髙野』髙長と号した長髙初代でございます髙野兵右衛門は京山城國日本鍛治宗匠三品伊賀守八代金道に入門修行を重ねた。それは東京都府中市の武蔵一ノ宮大國魂神社に奉納した三尺八寸の『伊吹丸』と号する太刀の銘文に『伊吹丸日本鍛治宗匠三品伊賀守金道門人明林子長髙作』と明記されている。長髙五十歳中円熟期の作刀で御座います。また裏銘に『御霊宮武劦多摩郡一ノ宮村願主杉本万平 小林長三郎 杉田熊造 安政六年二月日』とありこのように修行した師匠や制作依頼者まで刻まれているのは数少なく几帳面さを窺わせている。また歴史的資料としても貴重な奉納太刀で宝物館に大切に管理されている。

髙野家刀匠系図
兼重(巻末) --明林子長髙--長髙--長髙--久心--政光(∟政邦)

明林子長髙作奉納太刀
武蔵総社 大國魂神社広報課
権祢宜 松本昌司氏が披露している。



【太刀】 伊吹丸 髙野長髙作
【押型】 府中市指定文化財 大國魂神社所蔵
【刃長】 三尺八寸 【茎長】 一尺八寸

【裏銘】 御霊宮武嘉劦多摩郡一ノ宮村
 願主 杉本万平 小林長三郎 杉田熊造
セハ内中 安政六末年二月日

【表銘】 伊吹丸 日本鍛治宗匠三品伊賀守金道
 門人 明林子長髙作

髙野家の祖先は(埼玉県児玉町八幡山) 雉岡城大手門下の東側300 ㍍程の所に鎌倉街道に通じる鍛治小路で刀鍛治を営んでいた。その鍛治小路内の髙野家付近の屋敷割が書かれている。これは手控え風に記された者で寛政~文化の間に筆写しされたものである。

作品紹介


種別:短刀
銘:政光
長さ:23.4cm
師匠名:政賢 (まさかた)

作品説明

還暦を迎える名士の方からの注文により打ち上がりました小品で、重ね厚く特有の短刀姿強く錬れて、地影深く沈み板目湧いて鉄色澄み山形の互の目乱れ刃押し寄せる立浪の如く谷は刃中に突きだし乱れ込んだ帽子返りやや長く下げ絡んで匂い口垢抜けて全体に品良くまとまり上作の仕上がりとなった。

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